建築学科の教員と学生が「よせぎの家」シンポジウムに参加しました

 工学部建築学科の杉本洋文教授と学生が、3月23日に神奈川県小田原市にある「いこいの森」で開催された「小田原流の家づくりプロジェクト『よせぎの家』シンポジウム」に参加しました。同プロジェクトは、地域の木材資源を活用した住宅づくりを目指して小田原市と市内の木材関係事業者などが活動しているものです。本学からは杉本教授と教養学部の池村明生教授が参加。関係者で定期的に意見交換をしながら、「いこいの森」内に地元産の木材を利用したバンガローとウッドデッキ建設や東京都内でのイベント開催、市内の小学校への校歌ボードの寄贈といった取り組みを行ってきました。

 

 このうち、バンガローとウッドデッキの建設では、チャレンジセンター「3.11生活復興支援プロジェクト」が東日本大震災の被災地に建てた応急公民館をもとに設計した「どんぐりバンガロー」を建設。下田奈祐さん(大学院工学研究科2013年度卒)と山内昇さん(同)がデザインした「積み木の家」がデザインコンペで最優秀賞に選ばれ、地元の大工さんと一緒に建設しました。またウッドデッキは石川雄斗さん(大学院工学研究科1年次生)と笠間友樹さん(工学部建築学科4年次生)たち杉本研究室の学生が中心となって設計し、学生が大工さんの協力を得て組み上げたものです。

 

 シンポジウムは、「いこいの森」のバンガローとウッドデッキが完成したことを記念して企画されたもので、市民ら約50名が参加しました。当日はまず、バンガローとウッドデッキの見学会を実施。石川さんと下田さんが「どんぐりバンガロー」と「積み木の家」のコンセプトや建物の概要を説明しました。その後「車座ディスカッション」と題して討論会が行われ、プロジェクトの参加者とともにコ―ディネーター役の杉本教授をはじめ、池村教授、石川さんらが登壇。これまでの取り組みの概要や成果を紹介したほか、木材利用の促進に向けた今後の課題などについて意見を交換しました。

 

 石川さんと笠間さんは「建物の設計だけでなく建設にも携われたことで、木材を利用する際の注意点や難しさを実感するとともに、大工さんをはじめとする専門職のみなさんの技術力の高さを学ぶことができました。これからもしっかり勉強し、木のよさを発信できる人材になりたいと思います」と話しています。

 

 杉本教授は「地域産木材の活用法を検討する中で、それまでつながりの薄かった行政や地元の材木関係者同士のネットワークができあがりつつあります。本学の学生にとっても、それぞれの分野の専門家がノウハウを持ち寄って議論を重ねながら展開している活動を身体で体験することで、木材の置かれた現状や技術など幅広い知識を自ら得られていると感じています。今後も学生たちが積極的に参加してくれることを期待しています」と話しています。