学生有志が大磯町にある公共トイレのデザインを提案しました

学生有志約20名が、大磯町が整備を進めている町内4カ所の公共トイレのデザインを提案しました。これは、神奈川県から「新たな観光の核づくり」事業の認定を受けている同町から、連携事業協定に基づいて本学に依頼が寄せられたもので、本学科の加藤仁美教授の研究室に所属する大学院生と卒業研究生のほか、入門ゼミナールを履修する1年次生が協力して取り組みました。

学生たちは5月上旬に対象となる六所公園、町屋公園、高麗神社参道、いくさわ西の池跡公園を視察。その後、町から寄せられた「誰もが快適に使いやすくなるようなユニバーサルデザイン(バリアフリー)に配慮」「大磯町景観計画に基づき、周辺景観と調和した建築物」「おもてなしの心を伝え、プラスイメージを持つトイレ」などの要望を考慮し、4グループに分かれて検討を進めてきました。学生たちは、各グループで、公共トイレが立地する場所の歴史や特性を調べ、心地よく使うため施設に必要な要素などを話し合い、提案図面と模型を作製しました。

6月16日には湘南キャンパスで同町の担当者を招いてプレゼンテーションを実施。木漏れ日を取り込むことで明るさを確保したデザインや、ウッドデッキなどを使って温かさを表現したデザインなど4案を提案しました。また7月7日には、実施設計を担当する専門家や町の担当者により、これらの提案を盛り込んだ基本設計案の報告会も開かれました。

学生たちは、「幅広い学年の仲間と協力して一つのプランをつくることは今回が初めてでしたが、議論の過程で自分が考えつかないようなアイデアがメンバーから相次いで出てくるなど勉強になることがたくさんありました」(吉田風雅さん・大学院工学研究科1年次生)、「自分の考えが形になることの達成感や楽しさを実感する機会になりました。低学年のうちに現実に建築される建物のデザインにかかわれたことで、専門的な知識を学びながら、さまざまなアイデアを統合していくプロセスの重要さを体験できました」(安田有希さん・建築学科1年次生)と話しています。

 

今後は学生のデザイン案をもとに同町で構造や費用の検討を進めて着工し、今年度末には竣工する予定です。